
“その人らしい”最後を支えるために。生前整理・遺品整理の本当の意味「 こころ屋 」
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孤独死・空き家・高齢化…現代社会の課題に寄り添い続ける現場からの声
藤田 承申さん
遺品整理、生前整理、特殊清掃、お焚き上げ供養、ゴミ屋敷の片付け……。 こころ屋は、亡くなった方の想いを整理し、残されたご家族が少しずつ前に進めるように寄り添う、片付けの専門業者です。 こころ屋では、ただの「お片付け」で終わらせるのではなく、“心の整理”にも向き合うことを大切にしています。
代表の藤田さんは、これまでガス屋、病院の事務、そして葬儀業にも携わってきました。 病院で勤務した際には、救急の現場で人の生死に向き合い、葬儀業ではご遺族と故人の最期に寄り添ってきた経験が、今の仕事の原点となっています。
亡くなった後、家を片付けるご遺族の負担は、想像以上に大きなものです。 だからこそ、ただ物を処分するのではなく、ひとつひとつに想いを馳せながら、必要な整理を一緒に進めていくことを心がけ、その中で丁寧なやり取りや小さな気づかいを大切にしています。

ご依頼の多くは、高齢の方が一人で暮らしているご家庭だそうです。 「腰が痛くて動けない」「使わないものが溜まってしまって困っている」といったお悩みを多く聞くそうで、長年暮らしてきた家には思い出の品がたくさんあり、「なかなか手放せない」とおっしゃる方も少なくありません。
しかし、そうしたモノの多さが、思わぬ事故の原因になることもあります。 たとえば、通路に物が置かれていてつまずいてしまったり、棚の上から物が落ちてきたり……。
高齢の方にとって、ほんの少しの段差や物の配置が、大きなケガにつながる危険性があるのです。 また、ゴミが溜まってしまったことをきっかけに、家族や近所の人との関係が疎遠になり、孤立してしまうケースもあります。
誰にも気づかれないまま体調を崩し、孤独死につながるという悲しい現実も、こころ屋では何度も目にしてきたそうです。 そんな中でも、ご家族やご近所とのつながりがあれば、防げることはたくさんあります。
ご家族やご近所の方が、定期的に顔を見に行く、気にかけて声をかける、必要に応じて片付けや清掃をサポートする。 そうした小さな行動の積み重ねが、大切な命を守ることにつながるのです。 今の時代だからこそ、身近な人を気にかけること、自分の家族を思いやることの大切さを、改めて感じていただきたいと思います。
片付けは、「家族との思い出」に出会い直す時間です遺品整理の現場では、ご家族にとって思いがけない品物が見つかることがあるそうです。 たとえば、子ども時代の絵や、誰にも話していなかった趣味のコレクションなど。 「お父さん、こんなものを大事にしていたんだね」と、そこから新たな会話が生まれる場面もあるといいます。
「こころ屋」では、ご家族に現場に立ち会ってもらい、一緒に整理を進めることも大切にしているそうです。 時間はかかっても、ひとつひとつを丁寧に見ていく中で、家族の記憶をたどるような瞬間が訪れることもあるといいます。
また、生前整理は“未来のための整理”とも言われます。 「何が本当に必要なのか」を見直すことで、これからの暮らしに必要なもの・不要なものが整理され、自分らしい時間を過ごすきっかけにもなります。 自分のことだけでなく、残される家族のことを思って、整理に踏み出す方も増えているそうです。
「安さ」よりも、「信頼できる相手に任せる」ことの大切さ遺品整理や生前整理の現場では、料金の安さだけで業者を選んでしまったことで、思わぬトラブルに巻き込まれるケースも少なくないといいます。 中には無許可で作業を行う業者や、不法投棄など法に反する処分をするような業者も存在しており、注意が必要です。
「こころ屋」では、七飯町の正式な一般廃棄物収集運搬許可業者と提携し、契約書を交わしたうえで作業を進めています。 また、作業中に金品が見つかった場合や、万が一の事故が発生した際にも、適切な手順と責任のもとで対応する体制を整えています。
「私たちは“人の人生に触れる仕事”をしているという意識を常に持っています」と語るのは、代表の藤田さん。 解体が決まっている家であっても、作業の最後には清掃を行い、できる限り綺麗な状態でご家族にお引き渡ししているそうです。 なかでも水回りは念入りに掃除をし、「ご家族が『ありがとう』と言える状態でお返しすることが、私たちの責任でもあると思っています」と話してくれました。
清掃前の写真

清掃後の写真

藤田さんとお話ししていると、一人ひとりのお客様に丁寧に向き合う姿勢が、自然と伝わってきました。 まるで自分のことのように考え、心を込めて対応されているのだなと感じました。 「どこに頼んでも同じ」ではなく、「誰に頼むか」が大切。 その言葉の意味が、取材を通して強く胸に残りました。
最後は、笑顔でお別れができるように私自身、祖父が少し前に亡くなり、その家を壊す経験をしました。 そのときは、目の前の家を早く片付けなければと、母も私も気持ちがいっぱいで焦っていました。 しかし、いざ家がなくなると、本当に寂しさが込み上げてきました。 思い出が詰まった家、帰ろうとしてももう帰れない家を見て、ただただ涙があふれたのです。
取材で伺った「こころ屋」では、作業がすべて終わった後、ご家族に毛糸で作られた小さなお家のあみぐるみを手渡しています。 建物はなくなってしまっても、そのあみぐるみを見るたびに、思い出をそっと手元に感じられる。そんな温かさを感じました。

遺品整理や家の片付けをどこに頼めばよいのか、悩む方は多いと思います。 「どこに頼んでも同じ」と感じるかもしれませんが、決してそうではありません。 どう処分されるのか、どんな気持ちで掃除をしてくれるのか。 そうした違いが、その後の気持ちに大きく影響します。
だからこそ、作業の中身や想いを大切にしてくれる業者に頼むことが、何より重要だと感じました。 この思いが、この記事を読む方にも届けばと思います。
こころ屋では、見積もりや相談は無料で24時間対応してくれます。 「人生の節目に向き合う時間は、時に涙があふれることもある。けれど、最後に“ありがとう”が言えたなら、その時間はきっと意味のあるものになる」 藤田さんはそう話してくれました。


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- 会社名
- こころ屋
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- 住所
- 〒041-1122 北海道亀田郡七飯町大川1丁目4-17
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- 駐車場
- 駐車するスペースがあります。
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- 営業日
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