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加藤大和

理他の精神が受け継がれている事業所「 eワークフォレスト 」

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その人が輝ける場所が一番いい。

加藤 大和さん
eワークフォレストってどんなところ?

ここでは、

の事業を行っています。

eワークフォレスト eワークフォレスト

対象となる方は、18歳から65歳までの、身体・精神・知的に障がいのあると診断されている方になります。

就労継続支援B型で行っていること

大きく2つに分かれます。 1つは「物をきれいにする作業」。 例えば、病院で使用されたスリッパを引き取り、きれいにする作業や、寄付していただいた本を清掃し、インターネットで販売する作業などが挙げられます。 特に本の再利用には力を入れており、学校にチラシを配布したり、七飯駅前珈琲店や聖樹の杜の各事業所に回収ボックスを設置したり、量が多い場合は引き取りに伺ったりして、本を集めています。この本の売上は、利用者さんの賃金になります。 この仕組みをeワークフォレストだけでなく、他の施設の事業者さんにも共有し、みんなで利用者さんのために協力し合おうという活動を現在行っているそうです。

eワークフォレスト

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〜 本の回収の流れ 〜

寄付していただいた本を査定します。

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その後本のどんなところに汚れがあるのかなどを細かく付箋に書いていきます。

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一冊一冊丁寧に。

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そしたら、本を綺麗にしていきます。

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少しでも受け取った人が気持ちよく本を読んでもらえるよう丁寧に綺麗にしていきます。

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Amazonで出品した本はわかりやすく棚に置いておきます。

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〜 本が売れたら 〜

リサイクル資材を使用します。シワのついた包装紙にアイロンを当てます。

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その後綺麗に切り、折ったものに切手の位置がわかるシールや、宛名シールを貼っていきます。

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完成!

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とても丁寧に作業しているのが見えてきますね。

2つ目は「物を作る作業」です。 以前MACHINANAで取材をしたボナーフィルさんと連携をとり、eワークフォレストでも刺繍でキーホルダーを作ったり、ユニフォームに刺繍を施したりしています。 また、Tシャツなど布製品へのプリントが可能な機械もあるため、オリジナルTシャツを作成することもできます。布だけでなく、コルクや木材へもプリント可能なのでコースター等も製作できたりと、オリジナルアイテムを作りたい方にはとても便利です。 1点から作成可能で、一般的な業者では必要な「型」を使用しないため、型代がかからず、料金も安価です。 その他にも、牛乳パックを回収して紙を再生し、名刺やハガキを制作したり、修学旅行生向けの毛皮ぬいぐるみ製作体験キットの材料づくりを、毛皮屋さんから依頼を受けていたりと、さまざまな活動を行っています。

この機械でプリントができます。

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牛乳パックの紙を再利用して作った名刺です。

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毛皮のぬいぐるみキットです。

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この2つの取り組みにより、利用者の方が自分の「輝ける場所」へとつながっていきます。 たとえ、eワークフォレストの作業が合わない方がいても、協力して活動している事業者さんがあることで、選択肢が広がるのです。 eワークフォレストでは、 「ここで無理して作業しなくていい。その人が輝ける場所が一番いいんです。だからこそ、いろいろな事業者さんのチラシなどを置いて、相談しやすい場所にしています。」 と加藤さんは私に話してくれました。 これは、聖樹の杜の代表でもある秋田さんが考えた「忘己理他(もうこりた)」の“理他”の精神が反映されていることが見て取れます。

自立訓練(生活訓練)で行っていること

eワークフォレストでは、就労継続支援の部屋の隣で自立訓練が行われています。 ここでは、生活に必要な知識を身につけていきます。 ごみの分別の仕方や食事の作り方、きれいな紙の折り方などを教え、できるようになった際には、就労継続支援でも働けるようになります。 1日のスケジュールに沿って活動を行い、利用者さんがストレスを感じないよう、自由時間も設けながら支援を行っています。

色々な作業ができるよう細かく分けられています。

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綺麗に折ることができるようになる訓練です。

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色を塗っています。

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利用を検討されている方や、そのご家族、eワークフォレストに興味のある人へ

「どんな人でも気軽に見に来てください!いつでも無料体験が可能です。お越しいただく手段がない場合は送迎も可能です。 利用したいと思った人に寄り添いたいので、できる限りのフォローをします。利用するかどうかに関係なく、見に来ていただくだけで大丈夫です。 お話を聞きたい方は、お電話いただければスタッフがご説明いたします。 また、作ってほしいものがある方は、事前にご連絡いただけると、スムーズにお取引が可能です!」

最後に……

この度、聖樹の杜の事業所5カ所を取材させていただきました。 どの事業所も本当に素敵な場所で、法人理念である「忘己理他(もうこりた)」がしっかりと根付いていると感じました。 障がいは「害」ではなく「個性」です。 そのことを胸に刻んでほしい――心からそう感じた取材でした。

日曜日・祝祭日・年末年始(6日間程度)はお休み

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