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ヒュッテ

町の小さなパン屋「Hütte(ヒュッテ)」

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木村幹雄さん・由紀枝さんご夫婦が営む、森の中のベーカリーカフェ

木村由紀枝さん 木村幹雄さん

七飯町仁山の静かな森の中に、パンの香りと人の温もりがふわりと漂う小さなお店があります。
「Hütte(ヒュッテ)」は、木村幹雄さんがパンを焼き、由紀枝さんが販売とカフェスペースを担当している、心地よい時間が流れるベーカリーカフェです。
もともと七飯本町で「こなひき小屋」というパン屋さんを営んでいたお二人は、そのお店を息子さんご夫婦に譲り、自宅のある仁山で新たにお店を開いてから、すでに10年以上が経ちます。今では、ご近所の方々や峠下の子どもたちも集う、地域に愛される場所となっています。

hütte 「主役は料理。寄り添うパンを届けたい。」

幹雄さんがパン作りで大切にしているのは、「料理の邪魔をしないパン」を作ることだそうです。
メインのドイツ系のパンは、それぞれのパンに合わせてサワー種を起こして作っています。
七飯の風土と道産小麦の風味を活かすことをいちばんに考え、それぞれのパンに合った作り方で、地元のお客様にとって“必要とされるパン”を丁寧に焼き上げています。
実際にパンをいただいてみると、おかずとの相性がとても良く、料理の味を引き立ててくれるようなパンで、とっても美味しかったです!

hütteのパン hütteのパン
妥協のないパン作り。認めたものだけを店頭に。

パン作りは今でも試行錯誤の連続です。気温や湿度によって焼き加減や焼成時間が変わるため、せっかく焼き上げたパンも、販売担当の由紀枝さんが「出してよし」と判断したものしか店頭には並びません。
Hütteでは、作る側と販売する側、両者が納得したパンだけをお客様に届けています。

hütteのパン hütteのパン
小さく、丁寧に。ふたりでできる範囲で。

「目の届く範囲で、小さくやっていきたい。」
毎日焼く食パンは、わずか8本。それ以上は作りません。体力とのバランスを大切にしながら、今できることを100パーセントやりきる。それが今の「Hütte」のかたちです。
幹雄さんがご病気をされたこともあり、「あと何年できるかわからない」と、無理なく続けられるスタイルを選んだ結果、ご自宅の敷地の一部を改装して、店舗にしたそうです。
もともとは福祉の仕事に携わっていたお二人。
「ものづくりを通して、人とつながりたい」という思いから、パンの道へ進みました。
今では「一緒にできて本当によかった」と、幸せそうに話してくださいました。

地域に根ざした場所。日常にちょっとだけ彩りを。

カフェでは、由紀枝さんがセレクトしたこだわりのコーヒー(函館の「珈琲文庫」から取り寄せ)や、自家製のジャムも楽しめます。
おしゃべりを楽しみに訪れるお客様も多く、店内には自然と会話が生まれる、あたたかな空気が流れています。
「非日常というより、“ちょっと特別な日常”を感じてもらえたら。そして、ここで過ごす時間が、ほっとできるひとときになったら嬉しいです。」
ランチは11:30〜14:00頃まで。予約制ではありませんが、数に限りがあるため、予約または早めの来店がおすすめです。

hütteのパン hütteのパン
「Hütte」のこれから。

「パンに関わることは、これからもずっと続けていきたい。 息子たちや、これからの若い人たちに、長く続けることの面白さを伝えられたら嬉しいです。」
無理をせず、できる範囲で、心を込めて。
そんなお二人の姿に、パンとともに流れる、やさしくあたたかな時間を感じられる場所です。

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